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耳コピしたものを採譜するかどうかについての考察

  • 2024年9月15日
  • 読了時間: 17分

 

  こんにちは、ジャズピアノ研究室管理人の田中です。


 今回は、耳コピしたもの(フレーズとか)を、譜面に書き起こして残しておくかどうか。について私の考えを書いていきます。以前にも似た内容を投稿していますが、その時には含まれない内容も追加していきます。これを読むことで、あなたが耳コピをする際に、どのように取り組むかの参考になれば幸いです。尚、今回の耳コピという言葉の範囲ですが、ピアノの音に絞りまして、曲のコード進行とか、ベースラインといった部分は含まないことにします。


 この記事を通した私の意見としては、「当然、譜面に書き起こさずに、覚えるまで何度でも聞き返して覚えるまで練習するのが理想。ただし、実際はそれが難しいから、どのように取り組んでいくか、試行錯誤する必要がある。」というものです。


 つまり、この記事では、譜面に書かずに何度でも覚えるまで聞き直す方が良い理由と、それに代わる現実的な方法として、どのような方法があるのか考察を行うということになります。


 初めにおことわりしておきますが、耳コピのやり方は人によって大きく異なるため、この記事を読むことで、あなたにぴったりの回答が見つかるわけではありません。あくまで記事の内容から視野を広めたり、私の経験を疑似体験することで、ご自身に向いた耳コピのやり方を見つける足掛かりにして頂ければと思います。


 私自身も、最も「コストパフォーマンス」の良い耳コピ方法はいまだに結論が出ていません。コストパフォーマンスでなければ、最近の言葉でいうと「タイムパフォーマンス」でしょうか。要するに、なるべく短い時間において、最大の耳コピ効果を享受するための方法が、未だに分からないということです。


 どのようなやり方もメリットとデメリットのトレードオフが存在し、その落としどころが簡単には見つかりません。というより、おそらく、存在しないのだと思います。ですから、状況に応じて、調整しなければならないわけですが、その調整が難しいということです。


 そもそもの話、耳コピの意義や目的としては、音源を聞くことで、楽譜に表せる音使いはもちろん、譜面には表せない細かい情報を含めて聞き取り、それを学ぶことで自分の音楽に取り込み、上達を図ります。そして、アドリブフレーズやバッキングなどにおけるボイシングは、その情報の中でも特に優先的に獲得したいもので、主な耳コピ対象になってきます。


 繰り返しになりますが、譜面に表せない情報も含めて耳コピをするため、聞き取った情報を全て譜面に書き記すことは困難であり、このことが「譜面書き記し否定派」の主張の根拠となります。すなわち「書きとった譜面を読むことに意識を持って行かれ、元々の音源の表現を置き去りにする。譜面に書いた時点で失われる情報がある。採った音を忘れるようではダメで、覚えるまで音源を何度も聞き、音源と合わせて練習することで習得できる。」といった所です。


 私も、上記の主張はその通りだと思います。特に、ピアノという楽器は良くも悪くも、譜面に書いてある音を鍵盤で押さえると、少なくとも音程については、楽譜の音が正しく発音されます。同時に視覚的に優れた楽器であるため、「鳴らす音のイメージを持たずとも」正しい音程の音が出せてしまう危うさをはらんでいます。


 私は学生時代、トランペット担当の人から楽器を拝借し、遊びにもならない程度に吹かせてもらったことがあります。その時、多分チューニングB♭の1オクターブ下の音を(多少の音程はともかく)とりあえず鳴らすことができました。そこでその楽器の持ち主に「どうやったら高い音になるか?」と聞いたら「フン!というイメージをもって吹きます。」とのこと。実際に1オクターブ高い音をイメージして「フン!」とやると、高い音になりました。


 トランペットはバルブが3つしかないのに、それであれだけ色々な音を出すのは、そういった音のイメージが大事みたいですね。


 何が言いたいかというと、ピアノの場合、楽譜の音と鍵盤の位置を情報として一致させる能力がある場合(というか、最低限の読譜能力があれば、大抵の人がこの能力を持つ。)、圧倒的に鍵盤の視覚に依存できるということです。


 楽器演奏中に、その奏者がどのように自分の出す音を認識しているかは興味深いトピックスです。私自身は臨時記号の異名同音の区別やes、isを省いてドからシの7音名で無理押ししている部分があるのは否めませんが、少なくとも上声の単音フレーズは全て頭の中で歌っています。ただ、もちろん鍵盤の視覚情報も頼りにしていますが、その視覚情報と、鳴らす音のイメージはリンクしています。

しかし、人によってはそんなに全部歌っていない人もいるようで、私の様な頭の使い方が当たり前ではないようです。この辺りは個人的な感覚なので、共有がなかなか難しいかもしれません。


 話を戻すと、一度譜面に書き起こしてしまうと、上記のような背景から「譜面を読んでしまうから、譜面には書かない方が良い」という指摘は、他の楽器以上に、ピアノでは注意が必要だと思うわけです。


 同時に、個人的には、この楽譜を読みながらフレーズを弾いた場合というのは、ライブやセッション、発表会などの文字通りの実際の演奏における頭の使い方と異なるのではないか。と考えています。

どういうことかというと、私の場合、実際の演奏の場では基本的には鍵盤を見たり、その他何となく周りを見たりしながら弾きます。少なくとも、譜面台に置いた楽譜のフレーズを見て弾くわけではありません。


 そうすると、練習において譜面に書かれたフレーズを「譜面を見ながら、鍵盤を見ずに(あるいは確認程度にチラ見して)」弾いてしまうと、実際の演奏の場において「譜面は見ずに、鍵盤を見ながら」フレーズを組み立てている時と、得ている視覚情報が異なります。


 この視覚情報が違うことで、根本的に脳みその使い方が違うと感じるのです。ピアノを弾く人は、視覚情報を動き(運指など)に変換する特殊な脳の回路が発達するそうです。知っている曲の楽譜を見ると、指を動かしたくなるのはその回路の働きです。で、述べたように、一般的には、この時の視覚情報は楽譜になりますが、おそらくそれ以外にも鍵盤の視覚情報も別に存在しているのだと思います。


 ですから、ピアノを弾く時、練習では主に譜面を見ながら弾き、本番では鍵盤を見ながら弾くというように、演奏時の視覚情報が異なる場合、それぞれ違う回路で動きに変換されているのではないかと想像しています。


 ジャズピアノのように、楽譜への依存度が低い音楽の場合、この視覚情報は、鍵盤がとても優位になるのではないでしょうか。鍵盤からの視覚情報では、コードの構成音やコード進行、弾こうとするフレーズやテンションなども無意識のうちにイメージしているのではないかと考えられます。


 本来、耳コピしたフレーズの練習では、鍵盤からの情報を音楽に結び付ける回路を強化したい所、楽譜を読んでいると、楽譜の回路を使ってしまいがちになるということです。しかし、結局実際の演奏では楽譜は用いませんので、理想的には練習から鍵盤の方の回路を使うべきなのです。


 従って、結局はフレーズを一度頭でイメージして、譜面を見る必要なく「実際の演奏の場と同じように」鍵盤からの視覚情報で弾けるようにしなければ、実用的な練習にならないということです。


 それを考えると、改めて「譜面書き起こし否定派」の言っていることは間違いないと言えます。やはり自分でイメージできるレベルまで音源を咀嚼できていなければならず、耳コピしたものを譜面に落としてその譜面を読んで練習していても、なかなか身にならないというのは理解できます。


 尚、一応補足ですが、楽器演奏時の脳の働きは非常に複雑で聴覚情報なども含めて総合的に考える必要があります。上記はあくまで、視覚と運動に焦点を当て、私なりに考察した内容となっております。特に根拠となる具体的な論文等の知見はありません。


 しかし、ここまで来て、「そうは言ってもね。」という部分があることも否めません。色々な音源を耳コピし、譜面に書かずに、ガンガン記憶して自分のものにしていく。こんなことができれば、当然、それが理想に決まっています。


 ただ実際それが難しいから、記譜という選択肢、可能性が出てくるわけです。というのがここからの内容です。


 そもそも、なぜ、採った音を忘れたならば、覚えるまで何度も聞き返し、メモした譜面を見返さずともしっかり自分だけでイメージできるレベルまで持って行くのが難しいか、について考えてみます。


 その理由は、耳コピというのは、ある程度の集中力とまとまった時間を要します。耳コピする環境と時間の確保は、一日のうち多くの時間を本業、または日常の家事などに割くアマチュアピアノ愛好家にとって、それなりの負担になるからです。さすがに、私の親世代がレコードをテープにダビングしていた時代に比べれば格段にやりやすくはなりましたが、それでもパソコンを立ち上げて、ヘッドホンをセッティングするなどして、環境を準備する必要があります。


 人によっては、ピアノとPCなどの機器が、家の中の離れた場所にあるといった問題もあるかもしれません。根本的には、こういったセッティングの精神的、物理的なハードルをいかに排除し、やりたい時にすぐに耳コピを開始できる環境を整えられるかも、上達の一つのポイントにはなってくると思います。とはいっても、誰もが大豪邸に住んでいるわけでもなく、家の都合なども様々に関係してくるでしょう。


 そうなった時に、理想である「多くの音源を耳コピし、覚えて、ガンガン自分の物にしていこう」と思っても、なかなか記憶が定着するほど、何度も繰り返し同じ耳コピをすることが難しいということになります。


 よって、「何度も覚えるまで聞き返す」パターンと、「耳コピを記譜しておく」という両極端の耳コピの方法から、ちょうど良い方法、落としどころを見出す必要があります。


 その際に、それぞれのメリットデメリットを考慮して、状況に応じた最適解、最高の「練習効率」を自分なりに見出すためには、試行錯誤が必要になるということです。


 そして、その試行錯誤の内容含めて、私はいまだに自分として、ベストな落としどころを見つけられていないというのは先述の通りです。


では、記譜をする、あるいはしないことによってどのようなメリットデメリットが存在するのでしょうか。


 

<記譜しないメリット>

・これまで述べてきたように、音楽を直接聞き取り、頭の中で処理していること。譜面を読みながら弾くべき音を確認するような、実際の演奏とは異なる頭の使い方をしないこと。


・耳コピスピードが早いこと。特に、裏入りが続いたり、シンコペーションがあるようなフレーズは、フレーズとしては弾けるが、譜面に書こうとすると、1拍ずつ譜割りを数えるなど、あまり本質的ではない作業が発生する。


<記譜しないデメリット>

・少しでも思い出せなかったり曖昧な部分は、聴き直して確認する必要がある。人間の記憶の構造上、割と忘れるので、覚えるまでかなりの回数聞き返す必要があることが多い。


 →しかし、要するにこれが難しいので、結局忘れて身にならないことが課題。


 

<記譜する「デメリット」> ※要は、記譜しないメリットの反対

・記譜したものを見て弾いても、実際の演奏プロセスと異なる頭の使いかたをしていること。結局、記譜したとしても、音をイメージするために音源を聞きたくなる場合があること。

・耳コピスピードが遅くなること。個人的に、記譜することで、単純な音採りだけと比較した時に、同じ量を耳コピするのに数倍時間がかかる。

・記譜自体が目的化する危険があること。フレージングとかを聴かないで、ただ音とリズムを拾っている状態になる危険があること。


<記譜するメリット> 

・明らかに記憶不可能な量を記録できること。(ずっと前に耳コピしたフレーズを見返せること)

・記譜する際に、頭の中で何度も反復する場合、それだけで印象に残ることがあること。

・自発的に思い出せないフレーズでも、記譜を見れば音をイメージできる程度に思い出せることがあること


 

 さて、これらのメリットとデメリットを考慮して、以下の様な異なるシチュエーションで耳コピを行う場合、あなたはどのように耳コピをするか考えてみてください。例えば記譜するのかしないのか、アドリブフレーズを完コピするのか、フレーズ単位だけにするのか等。これは、一種の思考実験であり、正解はありません。


 「→」の後に、私の場合、どのような取り組みになりそうか、例を挙げておきます。あくまで例であり、必ずこうなるというわけではありません。


その1:今度バンドでライブを行うことになった。その曲の中に、これまで自分が演奏したことがない曲が含まれている。コード進行は比較的難しく、予習無しでいきなりアドリブをまとめるのは容易ではない。手元にあるその曲の音源は3曲。自分がこれまでコピーしたことのないピアニストばかりだった。


→大まかに全体の音を確認した後、自分が難しいと思うコード進行や解釈の部分のみ採譜して、その部分の音源を何度も聞いて、自分のフレーズと連結できるように練習する。


その2:バンドで演奏することになった曲が、比較的弾きやすい曲だったが、今の自分が予習なしでいきなり弾くよりはアドリブの精度を上げたいと思っている。音源は自分の好きなピアニストのもの1曲だけだった。しかし、そのアドリブはライブ録音で張り切っているようで演奏は6コーラス弾いており、数分間に及ぶ。


→アドリブが盛り上がる前の前半部分を中心に音を採り、覚えられる部分中心に弾いて、その中で、自分にないアイデアを吸収するように努める。


⇒1と2はライブなので、曲数が多いと考えられる。丁寧に採譜はしていられないが、難しい曲には練習のためのメモが欲しい。弾きやすいと思う曲は、最悪、今の自分が持っているアプローチでも問題ないが、取り入れやすい割に見落としている部分や抜けが無いかチェックしたい。



その3:自分がこれまで散々弾き込んでいる、あるスタンダード曲の表現の幅を広げたい。この曲の音源はたくさん持っていて、よく耳コピしたピアニストから、そうでもない人まで様々である。中には、昔から散々聴いていたが、ちゃんと耳コピしていない音源も含まれているので、この機会にそれも音を採ってみようと思っている。


→アイデアを広げるために、あまり耳コピしたことない人を中心に、採譜する。曲はよく知っているので、採譜しておくと、楽譜からでも音をイメージしやすいため。よく聞いた音源はよく覚えている可能性が高いので採譜しないで、特に好きな部分を覚えて練習する。



その4:あるピアニストのようなアドリブを弾けるようになりたい。しかし試しに音を拾ってみると、音は拾えても意外とフレーズは覚えにくく、弾きにくいフレーズが多いようだ。しかも、この人は意外と手癖というか、似た様なフレーズが少なく、フレーズのバリエーションが多い。


→そもそも基本的には、あまり耳コピ対象としない。弾きやすく、覚えやすいと思える箇所を部分的に拾うだけで、自分が幸せになれるなら、そこを練習する。(ただし、それだけでは雰囲気はなかなか出ないことを承知の上。)耳コピする範囲が狭い可能性が高いので、一応採譜しておく。聴くのは好きであるので、採譜しておけば、その部分を鑑賞で何度も聞く可能性があるため。



 おそらくですが、人によっても、耳コピの効果を最大限に上げる選択肢は異なります。もしかすると私のセンスが悪いだけで、人によっては感覚的に上手く選択して、どんどん自分の音楽性を広げる人がいるのかもしれませんが。



 以上を踏まえて、ここで、私がこれまでに試してみた耳コピについてコメントを加えておきます。


 まず間違いなく効果があったと思ったのは、一人のピアニストをバカの一つ覚えの様にとにかく耳コピし、それを譜面に書くことです。これは基礎練習の様なもので、本当に地道でした。


 コロナ期間で比較的時間がとりやすかったというのが大きかったと思いますが、なかなか、これをまた別のピアニストで徹底的にやるには気合が必要だと思っています。


 この方法の効果として、耳コピした際に、そこまでちゃんとフレーズを自分に落とし込まずとも、記譜によって、その効果が代替されていたことが挙げられます。同じピアニストに絞って、とにかく耳コピしたので、それだけでもリズムやフレーズ、フィールが繰り返し刷り込まれたのだと思います。


 ただ、ある程度同じピアニストでそれを続けていると、飽和点みたいなところが出て来て、自分の中から出てくるフレーズと、耳コピして習得しているアドリブが良くも悪くも混ざってきて、マンネリしてしまうという事態にも陥りやすくなります。もちろん、それはその人のスタイルを習得したという意味ではありません。


 更にアドリブの精度を上げるには、より積極的に弾けないフレーズを覚える努力をしたり、場合によっては他のピアニストでも似た様なアプローチをする必要があるように感じます。


 他には、これまで、あえてコピー譜(音源もっているもの)で練習してみる。アドリブを耳コピして暗記してから譜面に書き残す。気になるフレーズだけメモする。など、様々な方法を試してきました。この結果、その音源をどれだけ聞き込んでいるのか。ピアニストのフレーズが自分にとって弾きやすいと感じるのか。(カッコイイと思うフレーズが弾きやすいとは限りません。)耳コピする曲自体のコード進行がどれだけ頭に入っているか。などによって、本当に様々な違いを感じました。


 ただ、個人的には、耳コピというのは、宝探しです。つまり、たくさん聞き取ったなかから、実際に自分が自然に弾けるようになるものは比較的限られます。単発では良いフレーズだと思っても、自分が弾ける他のフレーズとのつながりが悪かったりすることもあります。そういう意味では、耳コピ対象をしばらく一人のピアニストに絞るというのが効果的なのは、理解できる点でもあります。


 逆に、「ウィントン・ケリーのI'll Close My Eyesのアドリブについて解説します」の記事にあるように、Em7♭5-A7をディミニッシュ一発で解釈する。とか、「ハンプトン・ホーズのThere will never be another youのアドリブについて解説します」の記事にあるように、Cm7-F7でDメジャートライアド一発で通すといった、アイデアだけならすぐに拝借できるアプローチが運よく見つかることだってあります。



 さて、最後は譜面にするかどうかから若干脱線気味でしたが、ここまで耳コピについて、色々と書いてきました。どんな方法で練習するにしても、必要なことは反復練習です。人の記憶が定着するには3週間程度かかるらしく、この3週間で覚えられることを積み上げていくしかないのだと思います。


 記譜することで、それをすぐに見返すことが可能になり、プレーヤーで少し音源を聞き直せば音のイメージが作れるならば、記譜も有効な手段でしょう。記譜に時間が掛かるならば、範囲を限定して、その短い所だけは絶対に習得するように練習するのも有効かもしれません。


 いずれにせよ、個人でどのような方法で耳コピをするのかは、人それぞれだと思いますし、上述した様に、どのような音源を耳コピするのかによっても、適した方法は変わるはずです。


 また、結局、記譜してもしなくても、新しいアプローチを自分に取り込むには一定の期間や練習が必要であり、むしろ、耳コピ自体はこのための準備でしかありません。そういう意味では、音を聞き取れた所で、それが上手く弾けるかは別問題です。


 よって、あまり記譜するのかしないのか、という行為自体に注目するよりも、どうすれば自分の練習がベストになるのか。という視点で考えると良いのではないかと考えられます。


 まとめになりますが、耳コピしたものを譜面にするかどうかは、人によって意見が異なります。理想としては「覚えるまで何度も聞き直す」ことになりますが、現実的に、難しい場合が多いです。そのため、「記譜を見返すことで耳コピしたものを思い出せる」といったメリットも考慮しつつ、状況に応じて自分なりに試行錯誤していくのが良いでしょう。


 私はこれまで試した中では、同じピアニストをとにかく耳コピして、ひたすら譜面にするという方法は効果がありました。ただし、これはかなり地道な作業でした。


 是非、自分に合った方法を考え、耳コピ効果を最大限に高めて頂ければと思います。


 今回の記事が役に立ちましたら幸いです。


 

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