「いつか王子様が」Someday My Prince Will Comeについて緩く述べる回
- 2024年6月3日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年12月30日
こんにちは、ジャズピアノ研究室管理人の田中です。
この記事では、ジャズのスタンダードとしてのみならず、世間でも十分に有名な「Someday my prince will come;いつか王子様が」(以下、この曲)の簡単な2段譜を掲載しています。もし、手軽にこの曲をコードで弾きたいと思われている方は、参考にして頂ければ幸いです。



この曲ですが、至るところで楽譜が販売されていたり、ネットで演奏されていますが、その大きな要因の一つが、もちろんこの曲が素晴らしい曲で人気があること。であると同時に、「著作権が切れている、著作権フリー」だからだと思います(爆)。
私は知財の専門家でも何でもありませんので、専門的な解説はできません。が、こういった情報発信しているので、音楽の著作権に関しては、さすがにザルではなく、色々と調査したり、元締めに問い合わせをしたりして、確認しています。
そして、作曲者が死去してから一定の期間が経過した楽曲は、それはもう人類の共通の財産ですという感じになって「パブリックドメイン(PD)」となるわけです。こういった情報は、JASRACのJ-WIDで曲を検索すると確認することができます。
で、話をこの曲に戻すと、これは既にPDとなっているので、そういった著作権の使用料とか、申請みたいなものが必要ないのです。
それでいて、ジャズをやる人でなくても一般的な知名度が高く、しかもジャズミュージシャンが頻繁に扱うスタンダードとなっていれば、話のネタにしない手はないということです。
尚、一般的に、著作権はコード進行には及ばないとされていますが、ジャズの場合、ほとんどがコード進行を元にしたアドリブが演奏の大半を占めますから、その辺りの著作権は非常に微妙なものがあります。著作権とは全く別件になりますが、こういった曲のコードやハーモニーを独立でとらえる認知については、後日別のブログで取り上げることにしましょう。
前置きが長くなりましたが、この曲をジャズのインストでセッションする場合、多くが♭二つのB♭メジャーのキーでやることになるでしょう。もちろん、例外を探せばいくらでもあるはずですが。
「ジャズ」というくくりでこの曲を捉えた時に、代表的な演奏としてはマイルスのものを思い浮かべる人が多いのでしょうか。エヴァンスがそこに割って入れるのか分かりませんが、ピアニストとしてはエヴァンスの方が有力ではないかと思われます。個人的には、マイルスはびっくりするほど聞かない人なので、議論の余地はないのですけれど。
Portrait in Jazzのエヴァンスが弾くテーマA部戻りの前のF7のフレーズは、ピアニストにとって真似をするにも、一切スルーするにもちょっとした勇気が必要なほど、強烈な印象をジャズファンに与えていると思われます。ちなみに、このサイトの管理人演奏に挙げている録音は、思いっきり真似しております。
また、演奏リズムは多くがワルツですが、4ビートでやったり、途中で切り替えたり、といったアレンジが施されることもよくあります。
さて、今回の楽譜ですがA部のCm7、G7は1回目と2回目で少しだけ音を替えました。どちらでも良いのですが、多少のバリエーションを示したかったのと、G7の左手の10度はアルペジオにしても嫌な人にとっては嫌だと思われたため、7度のボイシングも載せておきました。
最後のエンディングはまっすぐB♭M7へ行かず、少し寄り道しています。アルペジオなどでパラパラやってからB♭M7に着地しても良いでしょう。それと、楽譜に書いていませんが、よくあるオシャレサウンドとしては、B♭M7に対して#11「ミ(の♮)」を強調したCトライアド、ドミソを弾くという選択がありますが、わざとらしくなる危険があるので、程々にしましょう。
こういったボイシングの組み立ての基本的な考え方は、
1.メロディにベース(コードのルート)を加える
2.ガイドトーン(コードの3、7)を加える
3.テンションノートを加える
といった順番です。
こちらも、後日別のブログ記事でもう少し詳細に扱うことにします。
この他、リズムを付けたり、アルペジオを弾いたりすることで、表現の幅が広がります。
今回は簡単な記事ではありますが、
「いつか王子様が」のシンプルな譜面を掲載しました。これを弾いてみて、
ジャズの和音の響きに興味を持ったり、更に曲を拡張して自由にアドリブを弾けるようになりたいな。
と思うきっかけになれば幸いです。
ジャズピアノ研究室 管理人
田中正大
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