
隠れ名盤紹介 その9
Oscar Peterson 「Mellow Mood」
再登場のピーターソン。これはレイ・ブラウンとエド・シグペンとの有名なトリオの後の時期で、MPS期の録音です。
この時期のピーターソンは、キャリアの中でもとにかく技術的な派手さが顕著です。もともと派手なピーターソンが、更に派手な時期です。
要因はいくつかあるのだと思いますが、ソロピアノの活動を本格的に開始した時期というのが、一つの理由だと考えられます。この作品においては、直球のスタンダード曲が中心で、インメロやサマータイムのようなブルージーな曲で彼の魅力を堪能できます。
が、それだけでないのが恐ろしいところで、ニカズドリームではドラムの超絶ブラシと併せて、4ビートのスイングとは異なる恐ろしいドライブ感を聞かせてくれます。Who Can I Turn toも比較的穏やかな曲調で演奏されることが多い印象ですが、ここではイントロではゆったりした印象から一転、その後のバンド演奏ではノリノリの演奏となり、ピーターソン節全開といったところです。(受け付けない人にとって、こういう所に拒絶反応が出るのでしょう。)
1.In a Mellow Tone
2.Nica's Dream
3.On Green Dolphin Street
4.Summertime
5.Sometimes I'm Happy
6.Who Can I Turn To
Oscar Peterson (p)
Sam Jones(b)
Bobby Durham (ds)
George Robert&Phil Woods 「Soul Eyes」
正しい読み方がいまいちはっきりしない「ジョルジュ・ロベール?」と、彼が尊敬するフィル・ウッズの双頭アルトと豪華なリズム隊によるライブ盤です。
ロベールはウッズを尊敬して、そのプレイスタイルはそっくりです。そこまで両者を聴き込んでいない私には、正直、全く区別がつきません。また、ケニー・バロンとロベールはデュオでも名盤「ピース」を残し、その他にもいくつか作品を出している相性の良さです。
ロベールは惜しくも若くして病に倒れて亡くなりましたが、ジャズ界の大きな損失です。作曲能力も高く3曲目のようなオシャレだけどひとひねりあるブルースも良いですね。この曲はブルースとは言ってもコンファメーションの方に近い進行で、かつ後半が変則の16小節なのですが、こういう曲をカッコよく弾けるようになりたいものです。
2曲目のタイトルはノーコメント(誰かが変なこと教えた?)ですが、ファストテンポの非常に熱い演奏です。その一方でタイトル曲のバラードやら、4曲目のケニーバロントリオのフィーチャーなど、飽きさせない素晴らしい演奏が続きます。
1.ALONE TOGETHER
2.KIN TAMA
3.BLUES FOR C.T.
4.I'M CONFESSIN’
5.SOUL EYES
6.CANNONI- ZATION
George Robert(as)
Phil Woods(as)
Kenny Barron(p)
Rufus Reid(b)
Alvin Queen(ds)