
隠れ名盤紹介 その11
Ben Paterson Trio 「ESSENTIAL ELEMENTS」
多分、カタカナの読みは「ベン・パターソン」だと思われます。スティービー・ワンダー、スタンダード曲からオリジナルまで、王道のピアノトリオが楽しめます。
ピーターソンの影響は間違いなく受けている人ですが、それよりもいい意味で音楽の重量感がなく、独自のスタイルを確立しています。年齢は若く、録音時2013年に30歳そこそこのはずですが、あまり前衛的なサウンドではなくあくまでオーソドックスです。そういう意味での立ち位置として、Dan Nimmerと近いものを感じます。
個人的には9のSt. Mark’s Placeが非常にかっこよくて好きですね。快調なテンポのマイナー調で、ラテンとスイングが入れ替わります。ピーターソンのボサ・ビギンに似た雰囲気というと分かる人には分かるかもしれません。こういう曲を、自分のライブとかでさらっとカッコよくできると、一気にライブのクオリティが上がる気がします。
1. Golden Lady
2. Here, There and Everywhere
3. Back on Track
4. Around The Block
5. I Can’t Help It
6. Lucky Southern
7. I Should Care
8. The Good Stuff
9. St. Mark’s Place
10. Mor
11. I’ve Never Been In Love Before
12. Hard Times
13. You’re My Everything
Ben Paterson (p)
Josh Ramos (b)
Jon Dietemyer (ds)
Kenny Barron, Barry Harris「Confirmation」
バリー・ハリスの方が先輩ですが、タイトルはケニー・バロンの名前が先で、ジャケットもケニー・バロンだけという突っ込みどころがある作品。
内容としては、スタンダード曲が多く聞きやすいと思います。また、ケニー・バロンはちょっとモーダルなサウンドを含むことがあるとはいえ、二人とも基本的にオーソドックスでバッピーなスタイルであるため、勉強になることも多いかと。かといって、利きピアニストをするほど似ているわけでもなく、区別しやすいはずです。
ちょっと不満を言うならば、片方のピアノがソロを弾いている時に、もう片方がコンピングを入れているため、正直うるさくて、肝心のアドリブが聞こえにくいです。ライブ盤なので、現場で聞いたならば問題なかったのかもしれませんが、マスタリングの際にもう少しバランス考えて欲しかったですね。
その点、既に紹介した、エリック・リードとサイラス・チェスナットの「Plenty Swing, Plenty Soul」(その1)やピーターソンとベイシーの「Satch & Josh」(その5)の方が圧倒的に聴きやすいです。最後の曲のナシメントはバリー・ハリスのキラーチューンですが、観客ともども非常に盛り上がっているのが分かります。
1.Confirmation
2.On Green Dolphin Street
3.Tenderly
4.Embraceable You
5.All God's Chillun Got Rhythm
6.Body & Soul
7.East of the Sun
8.Oleo
9.Nascimento
Kenny Barron, Barry Harris (piano)
Ray Drummond (bass)
Ben Riley (drums)